【ゲームで英語学習】Pathfinder Wrath of the Righteous レビュー・感想

PC版Pathfinder Wrath of the Righteousをクリアしたので感想を書きたいと思います。前作Pathfinder kingmakerの続編です。
CRPGに分類され、似たゲームとしてはDivinity original sin、Pillars of eternityに近いので同作が好きな人は気に入る作品です。かなりのボリュームでクリアまで何と120時間かかりました笑。
エンディングまで見終えたので全体的な感想を書きたいと思います。

どんなゲームか?

ゲームの概要と英語仕様


タイトル:Pathfinder Wrath of the Righteous
ジャンル:RPG
対応機種:PlayStation4/PC
販売:Owlcat Games
公式サイト:https://wrath.owlcat.games/
Metacritic:Metascore 83 (詳細)

字幕 英語
音声 英語
フルボイス
言い回し 普通
ポーズの有無 1段落ずつポーズ
会話量
聞き直し ×
繰り返しプレイ
ストーリー
ボリューム
面白さ
総評 S

2022年で一番面白かったゲームはElden ringかと思いましたが、個人的にはPathfinder Wrath of the Righteous方が面白かったです!
TRPGをゲームで再現しているため、通常のRPG比べるとプレイ感はだいぶ異なります。
CRPGはPillars of eternityをやり込んでいたのと、前作Pathfinder kingmakerをプレイしていたので、スムーズにゲームできましたが、初見の場合は覚える基本ルールの情報量が多すぎて驚くかと思います笑。
本作は豊富なビルドと戦闘、メインストーリーを楽しむゲームになります。
前作と比べるとストーリーは今作のほうが王道ながら先が気になる展開で楽しめました。
戦闘はターンベースとリアルタイムでポーズをかけながら細かく指示していくタイプ両方可能で、ターンベースは難易度が下がるので、BOSS戦や苦戦した場合のみターンベースにしていました。
Pathfinder初心者の場合はターンベースの戦闘だとルールが把握できておすすめです。リアルタイム戦闘だと何が起きているか分からないという状態になります。

英語教材としてはどうか?

英語教材レビュー

音声は英語のみで、文章は多いです。
段落でポーズが入るため、自分のペースで読み進めることが出来ます。
キャラクターの会話は一部ボイスありですが、重要なイベント以外はついていません。
文章だけで展開する小説風イベント、スキル説明、イベント時の会話と読むべき内容はかなり多いのでReadingのトレーニング教材としてはとても良いです。

ゲームレビュー

ストーリー

記憶のない状態で街の中で目覚め、その街が悪魔に強襲されるところから始まります。
国を悪魔から取り返すために戦うのがメインストーリーで敵と味方がはっきりしているので理解しやすいです。
前作Pathfinder kingmakerとの関連は低いので、今作から始めても問題ありません。
むしろ今作のほうが全体的に面白いので前作はクリア後の方がいいかもしれません。
前半でよくわからなかった伏線が、後半徐々に謎が明かされていく展開も個人的には好みでした。

ゲームプレイ・難易度

今作はかなり難易度が高いと感じました。
本作のルールの理解が進み、適切なビルドが組める段階でもNomal難易度がちょうどよかったです。
初見者の場合はNomalは難易度が高すぎてクリアできないと思いますので、Story、Casualあたりがおすすめです。
高難易度では装備品、バフを駆使して攻撃の命中率(Attack roll)と防御力(AC)を上げることが肝になりますが、攻略情報なしには難しいです。

強いビルドは自分で実際使って徐々に分かるのと、膨大なClassの情報を把握しないと複数Classの組み合わせは難しいため、初見は貧相なビルドになりがちで、この場合敵の撃破がかなり難しくなります。
難易度はDivinityシリーズに匹敵しますので、高難易度RPGをしたい人はハマると思います。
今作はストーリーの進み方がわかりやすいため、前作にあった広すぎるマップでどこに行けばわからないといったことがかなり軽減されています。
ゲームシステムは前作Pathfinder kingmakerとほぼ同じで、新しい種族やクラスが追加されているのでビルドについては1回のプレイでは把握できないくらい膨大にあります。

前作にあった王国管理に変わるシステムとして軍団管理(Crusade)が登場しました。
自身の軍団を組んでマップの敵を倒して未開拓な土地を広げていくので、徐々にマップが広がる形になっています。
軍団の戦闘は通常の戦闘とは異なるSRPG形式になっています。
戦闘はターン制のシンプルなシステムなのでわかりやすいです。
軍団管理はSRPG形式の戦闘が楽しめる反面、前作のようなイベント管理、街建造は引き続いてあります。軍団管理が面倒な場合はOFFにすることもできます。

音楽・グラフィック

音楽はオーケストラの落ち着いた音楽がメインで雰囲気良くプレイできました。
グラフィックは2Dのミニキャラ中心ですが、よく作り込まれていて綺麗だと思います。
グラフィックはDivinity original sinに近いです。

ロード・快適さ

前作はPS4で今作は最新PCでプレイしたのでスペック面に差があることを補足しておきます。
前作では地獄のロード時間と移動/クエストの期日/王国管理の煩雑さに耐えられず、途中でGive upしてしまったのですが、ゲーミングPCで本作をプレイしたところロード時間が爆速になり、快適さはかなり上がりました。
今作はクエストの期日自体はありますが、章の切り替わり前に実施すればOKでそれ以外は期日がなく、ゆっくり進めることができます。
前作は移動が煩雑な割に期日が厳しかったのも不評でしたが、こちらは改善されています。
特にCRPGは後半アイテムの数が増えてくるとロード時間が伸びる傾向があるのですが、PCでは常に2,3秒以内のロード、起動も爆速でとても快適にゲームできました。
PS4とここまでロード時間に差があるとは思っていなかったので、これだったらもっと早くゲーミングPCを買っておけばよかったなと感じました。
PCだとポートレートを導入できたり、非公式modで拡張できるのも楽しいですね。
挫折した前作もPC版を購入し直して再度プレイしようと思っています。

やりこみ・ボリューム

クリアまで122時間かかったのでボリュームは相当ありました。
これでもサブクエストと仲間のクエストは大部分無視しています。
2周目でも異なる仲間、異なる性格(Goog↔Evil)でストーリーがだいぶ変わるのと、仲間含めビルドも異なるものを試せるので飽きにくいです。

クリアしたあとにすぐにNew gameで2周目を始めたゲームは久しぶりでした。
前作、他CRPG経験ありでもNomal難易度で苦戦したため、2周目はさらにビルドを突き詰めたいという気持ちも出て未だにハマっています。

後書き

前作はTRPGのゲーム化ということで荒削りな部分も多かったのですが、今作は前作での不評だった部分(王国管理、マップ移動)が改善されていました。ストーリーもよく練られていて面白かったです。
最大の面白さは高難易度戦闘とビルドの膨大さですが、こちらは前作から変わらず面白いです。
現在日本語版がなく、日本語版の発売発表もされていませんので、英語で遊ぶしかありませんが、英語学習用としてもとてもおすすめのソフトです。

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