【ゲームで英語学習】Operencia: The Stolen Sun (Switch)

私は主にゲーム使って英語を勉強してますが、英語学習に向いているソフトを探すのに毎回苦労しています。
なので、普通のゲームレビューではなく、英語教材として優秀か?という目線でレビューを書くことにしました!
PS4やSwitchで英語学習をしたいけど、どのゲームがオススメなの?という疑問に答えられたら嬉しいです。

どんなゲームか?

ゲームの概要と英語仕様

タイトル:Operencia: The Stolen Sun
ジャンル:RPG
対応機種:PlayStation4(北米版のみ)/Switch(北米版のみ)/Xbox one/PC 
販売:スパイク・チュンソフト
公式サイトOperencia: The Stolen Sun:https://www.spike-chunsoft.co.jp/divinity2/top.html
Metacritic:Metascore 82 (詳細)

字幕 英語・日本語
音声 英語
フルボイス
言い回し 一般的
ポーズの有無 ゲーム中断は可能。
会話量
聞き直し ×
繰り返しプレイ
ストーリー
ボリューム
面白さ
総評 A

やや硬派なファンタジー・ダンジョンRPGです。
日本だとダンジョンRPGはエクスペリエンス(黄泉ヲ裂ク華)、日本一ソフトウェア(ルフランの地下迷宮と魔女ノ旅団)などから出ていますが、それらと比べるとグラフィック・ダンジョンギミック・ストーリーが凝っていて、洋ゲーらしく硬派な純ファンタジーの世界が描かれているので新鮮味がありました。
難易度は普通~やや難くらいですが、変更も可能です。
ビルドを組む楽しみもありますが、ステータス割り振りの影響が少なめなので、どちらかというとライトゲーマー向けの気軽に遊べるRPGといった感触でした。

会話量が予想より多く、フルボイスであるため、英語学習としても使えます。
難点としては、日本語訳がおそらく機械翻訳でQCチェックが入っておらず、感覚では70%くらいしか合っていません。
日本語でプレイすると???となる箇所が多いため、スキル説明や謎解きなどは英文を合わせて読むことが必要ですが、英語学習用としては好都合かと思います。
会話は日常会話が多く、複数キャラによる掛け合いが多いのもいいです。

英語教材としてはどうか?

英語教材レビュー

音声は英語のみで日本語音声はありません。
日本語字幕と英語字幕が選べます。
翻訳は機械翻訳のため期待しないほうがよく、機械翻訳ですらないような間違いや、意味が真逆になっているものも散見されます。
(例 毒ダメージ→武器ダメージ、火に弱い→耐火etc)
下の画像のような謎解きは日本語だと意味不明な箇所や整合性がとれていない箇所があるため、原文を読んだほうがいいです。
会話は短めで選択肢はなく、フルボイスとともに一気にセリフが読み上げられます。
ゲーム中断自体はできますが、暗転した状態でのポーズになるので、1文ずつゆっくり読みながらということはできません。

ファンタジーものですが会話は分かりやすく、日常会話が多いです。
会話は全てフルボイスですが、ストーリーをリッチにするためのフレーバーテキストが大半で、謎解きそのものに関わるものは少ないです。

気軽にできるSwitchで遊べるのもポイントが高いです。
ストーリーは変わりませんが、主人公は3戦士、盗賊、魔法使いの3種から選択できるので、周回プレイも可能です。
初回は日本語字幕、2回目以降のプレイは高難易度+英語字幕もおすすめです。

↑謎解きは英文でやらないと解読困難です。

ゲームレビュー

ストーリー

完全新規作の純ファンタジーダンジョンRPGです。
主人公は夢に出てくる鹿を追って旅する設定ですが、太陽が消えてしまった原因を探ることがメインストーリーになります。
ストーリーは明快でキャラクター同士の会話もわかりやすいため、とっつきやすい内容だと思います。
ダンジョンRPGですが、1本道のストーリー+多数の固定ダンジョンで展開されていくので、1つの拠点でダンジョンを潜り続けるウィザードリィやダーケストダンジョンのような作品とは趣が異なります。
クオリティの高い固定ダンジョンの攻略とストーリーを楽しむゲームだと思います。

ゲームプレイ・難易度

ターンベースのダンジョンRPGになりますが、雑魚が固く厄介な攻撃を持っていたりするため、通常の戦闘でもやり応えがあります。
敵は1度倒すと復活しない仕様のため、レベルアップしてごり押しもできません。
実績解除や謎解きでも経験値が上がるため、各マップ探索と敵をもれなく倒すことできちんとレベルアップしていく必要があります。
気になる点としてはステータス振りの影響が少なく、10ポイント振ってもスキルダメージが1程度しか上がりません。
そのため、ダメージは武器に依存する割合が大きく、基礎ダメージが高い近距離武器のダメージがでやすく、AGIベースの弓系がダメージがでにくいと感じました。
また、前列、中列、後列の概念があり、ダメージが距離で変わるのですが、この補正もキツいため、全体的にダメージが通りにくく、とにかく敵が固いと感じることが多かったです。
BOSS戦も初戦では全滅することが割とあったので、難易度的にはやや難しめのデザインと感じました。

↓理不尽に感じた無限湧きの雑魚戦

ビルドについてはステータス振りとスキルポイント振りの2種を組み合わせて好きな戦い方に変えることが出来ます。
ただ、各キャラクター強いスキルツリーがある程度決まっているため、最終的には似たビルドに落ち着くかと思います。
このあたり、ビルドの自由度が高い割に、各スキルツリーのバランスが悪く、最適解が生まれてしまっているのが残念でした。
ステータス、スキルポイント共にいつでも振り直し可能なのはいろいろ試せて良かったです。

音楽・グラフィック

音楽は正当派ファンタジーの世界観を感じられるもので良かったです。
グラフィックはダンジョンRPGとしてはかなり綺麗で、マップが丁寧に描かれています。
移動は1マスずつ行うのですが、3Dで視点を360度変えられるゲームは本作が初めてです。
この仕様のため、よくあるダンジョンRPGのカクカクとした移動がなく、ぬるぬる移動するため、最初は1マスベースの移動ではなく、通常の移動方式かと錯覚するほどでした。
PC版はVR対応もしているので、デバイスを持っている方はより美麗なグラフィックを楽しめると思います。

ロード・快適さ

異なるマップに移動するときにそれなりのロード時間(10~15秒位)発生しますが、マップが広く、1つのマップに滞在している時間が長いので、ロードは特に気になりませんでした。
セーブはいつでも可能ですが、クイックセーブ・クイックロードはありません。
たき火ではセーブ後すぐに再開できますが、ダンジョンの中だとセーブして終了しかないため、セーブごとにタイトルに戻らなければいけないので、クイックセーブ/ロードは欲しかったです。
アイテムやギミック選択は若干難ありで、カーソルの感度を調整しないと、上手くアイテムを指定できずにイライラする場面もありました。

やりこみ・ボリューム

まだクリアしていないので不明ですが、10時間程度プレイした段階でも恐らく1/3程度しか終わっていないので、ボリュームは大きいです。
パーティーキャラも多く、主人公を3タイプから選べるので周回プレイも可能ですが、本作はストーリー、未知のダンジョンの謎解き・ギミック攻略を楽しむゲームなので、周回プレイはなかなか難しいかもしれません。

後書き

今回は英語学習に向いているゲームレビュー第2弾として、Operencia: The Stolen Sunを紹介しました。
3000円程度のインディーズゲームとしてはフルボイス・美麗なグラフィックなど高品質のゲームであるため、RPG好きにはオススメしたいタイトルになります。
現在Switch版は北米アカウントでしか購入できないため、やや入手の敷居が高いかもしれません。

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