結論から言うと基礎や語彙がすでに身に付いた中上級者~上級者がInputした知識をOutput可能な状態に変換するために英会話は必要ですが、語彙力の乏しい中級レベルまでは不要と考えています。
Speakingと語彙力の相関について以下考えてみました。
目次
十分な語彙・フレーズを知らない段階(Lv0)
知らない言葉は当然話せませんし、自身で表現できる内容が限られている初級者の場合、語彙が限定的ですので会話は成り立ちません。
そのためこのレベルの場合、英会話に取組むよりも語彙を習得する方が良く、英会話は不要と思います。例外として自由に英語を操れることは目標でなく、単に旅行の時のフレ-ズだけ学習したいという場合は、英会話のコースを受講して必要なフレーズだけ学ぶのはありかもしれません。
語彙・フレーズとしてReading、Listeningで理解はできるが、理解までに時間がかかる(Lv1)
例えば大学受験等を通して知識として読めば理解できるが、若干理解までに時間がかかるレベルです。
例えば以下の例文について、一瞬で理解でき、内容を見ずとも自分で声に出せるでしょうか。
How come you weren’t at the party yesterday?
「How come」はWhyで、過去形で、疑問文だから・・・と理解に時間がかかる場合は英会話でもすっと言葉が出てきません。
理解が遅いのは意味が曖昧でイマイチ覚えていないか、構文になれていないのが原因と思います。
このレベルの場合は一瞬で意味をとらえるように反復して覚えたり、口に出して構文を染みこます必要があります。
なので、ある程度の構文・意味が一瞬で分かるくらい慣れ親しむことが必要です。
英会話をすると読むと簡単だけど言葉としてすっと出てこないことを認知できるようになるので、自身のWeak pointを発見する上で英会話が役立ちます。
そのため最低でもReading・Listeningで広範囲の語彙・フレーズを頭では理解できる状態が英会話に取組む最低ラインと考えています。
具体的には洋書や海外ドラマ、ネイティブのYoutubeを見て、辞書・字幕を使わなくともある程度理解できる段階になれば、十分な語彙・フレーズの理解が進んだ状態ですので、Next stepとして英会話に進むのはありだと思います。
英会話の目的は現在の理解力を表現力に変える訓練ですので、取組む前に十分な理解力をReading/Listenenigで鍛える必要があるでしょう。
中上級レベルまで理解力を鍛えるためには、ひたすらInputをするしかありませんが、この段階では英会話は不要と考えています。
語彙・フレーズとして一瞬で理解ができるが、発音ができない。(Lv2)
目で見て、耳で聞いて一瞬で理解できる言葉は基本的に話せます。
例えば
Hello(ハロー)、Excuse me(エクスキューズミー)、Coffee(カーフィー)
という表現は一瞬で理解でき、音も合わせて理解している方が大半だと思います。実際に発音したことがなくても、ここまで理解が進んでいれば話せるはずです。
ただ、発音のミスや悪い癖でネイティブに伝わらない場合があります。
具体的にはCoffeeをコーヒーといっても理解されない可能性があり、発音的にはカーフィー kˈɔːfi のほうが伝わります。
こういった理解はしているけど発音の矯正が必要な場合も英会話は役に立ちます。
語彙・フレーズを実際に使用して相手に通じた。(Lv3)
実際にフレーズもすっと出てきて発音も問題なく伝わったという経験があると、次回から自由にフレーズ・語彙を操れるようになります。
実際に使用して通じるフレーズをいかに多く操れるかが英語の流暢さだと考えています。
マニアックな語彙やフレーズも一度でも通じた経験があると、それが強力な想起材料となり、自分の活きた語彙として頭に入るので、必要なときに取り出すことができるようになります。
なのでなんとなく知っている言葉を活きた語彙に変えるために英会話はとても役に立ちます。
私が利用中のオンライン英会話
現在私が利用しているオンライン英会話は「ネイティブキャンプ」です。
理由は価格が他のオンライン英会話と比べても標準的なのですが、いつでも予約でき、回数制限がないからです。
他のオンライン英会話は予約して何時からスタート、1日2コマまでといった制限があることが多いですが、私の場合は予約するのが億劫で予約システムに合いませんでした。
ネイティブキャンプは予約なしにやりたいときにすぐにレッスンを受けられるし、調子が良いときは3コマ(1回25分)とか連続で受けることも出来るのでとても気軽です。
反面教師は固定ではないので、毎回変わります。
個人的にお薦めなコースは「5minite discussion」で1コマの中で2つテーマを選んでDiscussionします。教師はテーマにちなんだ質問をしてくるのでそれに回答する形で、その後は割とフリーに会話が進んでいきます。
「Free Talk」だと話題が偏ることもあるので、毎回違うテーマについて話すのが広範囲の語彙トレーニングになって良いと感じています。
教師はフィリピン人が大半ですが、利用者は日本人が大半なので、日本人慣れしており話しやすいと感じています。
もちろん教師の英語は流暢なので自身の知識を活きた語彙に変える目的で全く問題ありません。
また、非ネイティブのため発音が気になる方もいるかもしれませんが、個人的には正確な発音はオンライン辞書等で確認しますので、そもそもオンライン英会話教師にネイティブレベルの発音は求めていません。
もちろん相手の話す英語の癖が強いと聞き取りに苦労することになりますが、癖が強いと思う教師はほとんどいませんでした。(稀にいますが気にならないレベルです)
また私の場合は非ネイティブと会話する機会のほうが多いので、発音云々を気にしたことはありません。
自身の英語が教師に伝わるかがKeyですので、非ネイティブで全く問題ないと考えています。
Inputの勉強がだいぶ進んだ人については、英会話レッスンはOutputの良いトレーニングになるので、積極的に取組むことをお薦めしたいと思います。
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